当院はCGRP関連製剤を使用できるクリニックです

CGRP関連製剤をご希望の方は、

院長を受診してください

診療時間
9~12時×
15~18時×××

  ◎ 理事長  ● 院長

CGRP関連製剤使用までの流れ

院長の頭痛専門外来を受診

脳の画像検査(MRIかCT)
(3か月以内に頭部MRIを受けている方は必ずしも再度頭部MRI行う必要はありません)

CGRP関連製剤の使用可能か確認

CGRP関連製剤は使用するための条件が詳細に決められています

CGRP関連製剤について説明の上、希望をお聞きします

次回CGRP関連製剤を注射します
受診後から30分後に注射を行いますのでお時間にはゆとりをもって受診してください

CGRP関連製剤とは

CGRP関連製剤は片頭痛の予防にもっとも効果の期待できる薬剤です

日本国内では、

  • ガルカネズマブ(エムガルティ®)
  • フレマネズマブ(アジョビ®)
  • エレヌマブ(アイモビーグ®)

の3種類があります。片頭痛の予防効果については3種類とも非常に有効性が高いことが証明されています。

注射のお薬です。飲み薬は現在のところありません。

最も有効性の高い片頭痛の予防薬一覧

(頭痛の診療ガイドラインより抜粋)

抗CGRP抗体
 ガルカネズマブ(エムガルティ®)
 フレマネズマブ(アジョビ®)

抗CGRP受容体抗体
 エレヌマブ(アイモビーグ®)

その他
 抗てんかん薬 バルプロ酸
 β遮断薬 プロプラノロール
 抗うつ薬 アミトリプチリン

CGRP関連製剤はどのように片頭痛を予防するか

CGRP製剤はCGRPという痛みの原因となる物質をブロックしたり、CGRPが痛みの情報を伝える部分をブロックすることで、片頭痛を効果的に予防します

片頭痛発作時

三叉神経終末部から分泌されたCGRPが血管平滑筋のCGRP受容体結合することで、片頭痛が起きます。

抗CGRP抗体使用時

エムガルティ®、アジョビ®

抗CGRP抗体がCGRPを攻撃し、CGRPがCGRP受容体結合することを防ぐことで、片頭痛を予防します。

抗CGRP受容体抗体使用時

アイモビーグ®

抗CGRP受容体抗体がCGRP受容体をブロックし、CGRPがCGRP受容体結合することを防ぐことで、片頭痛を予防します。

CGRP関連製剤を使用するための条件

保険診療でCGRP関連製剤を使用する場合には、「3カ月以上の片頭痛日数が1ヵ月に平均4日以上である成人の片頭痛患者において,日常生活の指導や急性期治療薬の服用を適切に行っても日常生活に支障をきたし,保険適用のある既存の片頭痛予防薬が忍容性や副作用から使用の継続ができない片頭痛患者」が対象です。

下記の要件の全てを満たした場合にCGRP関連製剤を保険診療として使用することが出来ます。

1. 国際頭痛分類第3版(ICHD-3)において,前兆のある片頭痛前兆のない片頭痛の発作、または慢性片頭痛であることが確認されている.

2. 本剤の投与開始前3カ月以上において,1カ月あたりの 片頭痛又は片頭痛の疑いが平均4日以上ある.

3. 睡眠,食生活の指導,適正体重の維持,ストレスマネジメント等の非薬物療法及び片頭痛発作の急性期治療等を既に実施している患者であり,それらの治療を適切に行っても日常生活に支障をきたしている.

4. 本剤で既承認の片頭痛発作の発症抑制薬(プロプラノロール塩酸塩,バルプロ酸ナトリウム,ロメリジン塩酸塩等)のいずれかが,下記①~③のうちの1つ以上の理由によって使用又は継続できない.
  ① 効果が十分に得られない
  ② 忍容性が低い
  ③ 禁忌,又は副作用等の観点から安全性への強い懸念がある

頭痛ダイアリーのすすめ

CGRP関連製剤を使用する場合は3か月間以上の観察が必要になります。頭痛が続いている中で、3ヶ月間の頭痛を詳細に覚えている方は少ないと思います。そこで役に立つのが頭痛ダイアリーです。頭痛が起きるたびに毎日記載することで、過不足なく頭痛に関する経過が後から見てわかるようになります。

CGRP関連製剤を検討している方、慢性的に頭痛に悩まされている方は頭痛ダイアリーを書くようにしましょう。

頭痛ダイアリーをダウンロード